生活習慣病と成人病

「生活習慣病」という言葉は、自分自身が求めて、自分の責任で行っている体の負担になる生活習慣が原因で発症する病気という意味です。つまり、生活習慣病という言葉には「体の負担になる生活習慣」を続けることによって引き起こされるのですという主張も込められているのです。食習慣や運動習慣、そして休養の取り方、嗜好など生活習慣も、糖尿病、高血圧、さらには日本人の3大死因であるがん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深く関係していることが明らかになっています。生活習慣病は、40代から60代に発症することが多い病気ということから、以前は成人病と呼ばれていました。「成人病」と言えば、糖尿病や高血圧などがパッと思い浮かぶほど一般化した病名でしたが、成人病が生活習慣病という名前に改められたのは、食生活や身体活動、そしてアルコール・たばこなど、生活習慣の積み重ねが、病気の発症や病状の進行に深くと密接な関係があると認識されるようになったためです。

生活習慣の改善

現代の日本人は食料過剰の時代を生きています。その中で、生理的な欲求や、自分の嗜好に任せた食生活をしていれば、生活習慣病の発症は必至です。このように、この生活習慣病の発症の要因に、は物理的に避けられないものもありますが、自分で改善できる要因も少なくありません。生活習慣病にならない、また負けないためには、「歳をとったら仕方がない」のではなく、「生活習慣を改善することで予防したり進行をおさえることができる」病気だという意識を持つことが大事です。すなわち「生活習慣病」は、若い時から正しい生活習慣(食事・運動・休養)を身につける事、つまりバランスの良い食事(一日30品目、肉より魚、塩分制限、適正カロリーの摂取)、適度な運動(有酸素運動やストレッチング)、十分な睡眠を意識して心がけること、そして「喫煙をしないこと」、「アルコールは自分のペースでほどほどにし、飲みすぎない」ことで、かなり予防できます。また一度、病気にかかってしまった方でも生活習慣を改めることにより進行を遅くし、症状を軽く抑えることができるようになります。

生活習慣病の恐ろしさと予防策

実は生活習慣病の多くは、本人に全く自覚症状のないままに進行します。高脂血症や高血圧などもその例で、知らない間に動脈硬化が進行していき、突然 心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、最悪のケースには死にいたることもあるためサイレントキラー(沈黙の殺人者)と呼ばれています。健康診断などでお医者さんから高血圧や高脂血症と言われても、本人は自覚症状がないため、注意事項を忘れがちになり、放っておくケースが多々あります。このように、知らず知らずのうちに私たちの体をむしばんでいく生活習慣病の恐ろしさについて、十分な知識と意識を常に考え、予防することが大切事です。
また、このように、内臓肥満症や高脂血症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、「肥満」特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)が原因であることが近年わかってきました。脂肪型肥満によって、いろいろな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』と呼びます。生活習慣病は徐々に進行していき症状がかなり悪化するまで、ほとんど自覚症状がありません。このメタボリックシンドロームの段階で生活習慣の改善対策を立て早く実行しましょう。

生活習慣病予防方法としては、個人による普段の生活習慣に対するコントロールが大切になります。日々の生活をきちんと自己管理するだけで生活習慣病を予防出来るのです。具体的には、
◆生活習慣病にならないためには、健康的な生活習慣を心がけ実行する。バランスのとれた食事(主食・主菜・副菜をそろえ1日30食品を目標に )◎適度な運動(有酸素運動)◎十分な休養 (睡眠を十分にとる、過剰にストレスを溜めない)◎禁煙、節酒で健康を維持。
◆ 定期的に健康診断を受け、自分の健康状態を把握し、生活を改善する。 年に一度は健診を受ける。◎健診結果を生活改善の指針とする。
◆病気と診断されたら 適切な治療を受けて、積極的に機能維持やリハビリ、そして病気の再発防止に努める。

長年続いた生活習慣を変えることは、本当に難しいことですが、無理をせず、自分に合った方法で、あせらずに改善していきましょう。

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